自宅サウナの費用はどれくらい?相場から初期費用とランニングコストを解説
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自宅にサウナを入れたい。そう考えたときに最初にぶつかるのが費用の話です。
ひとことで自宅サウナといっても、工事不要で2万円のテント式から、400万円かかる本格的なフィンランド式まで幅があります。同じ「サウナ」という言葉でくくれないほど別物です。
この記事では、種類ごとの費用相場、工事費の内訳、毎月の電気代、そして設置前に必ず確認しておきたい条件を整理しました。
- 費用の幅:テント式2万〜15万円/遠赤外線50万〜200万円/スチーム70万〜250万円/フィンランド式80万〜400万円(いずれも工事費込みの目安)
- 工事費の中身:基礎・電気・給排水・換気・防水・内装。合計で30万〜100万円程度になることが多い
- 毎月の電気代:週3回30分の使用で1,200円〜6,000円程度。種類による差が大きい
- 先に確認すること:電気の容量、換気と防水、マンションなら管理規約。ここが通らないと設置自体ができない
著者情報
三沢大樹(Misawa Daiki)
自宅のリフォーム会社選びをする際に苦労し、結果的に失敗となってしまった経験から、人生にそんな何回もないリフォームに失敗してしまう人を無くしたいという思いからリフォーム情報メディアを立ち上げ。
早稲田大学卒業
宅地建物取引士試験合格
著書
「今すぐ始めるリフォーム会社のWEB集客」ASIN : B0F1FBVRKN

自宅サウナの費用相場|種類別の価格帯を徹底比較
自宅サウナは大きく4種類あります。まず全体像から見てください。

| 種類 | 本体価格 | 工事費込み総額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フィンランド式(ドライ) | 50万〜300万円 | 80万〜400万円 | 80〜100℃の高温乾燥。ロウリュも楽しめる本格派 |
| 遠赤外線 | 30万〜150万円 | 50万〜200万円 | 40〜60℃でじっくり発汗。設置しやすい |
| スチーム | 40万〜200万円 | 70万〜250万円 | 高湿度で肌にやさしい。防水対策が必須 |
| テント・ポータブル | 2万〜15万円 | 工事不要 | 手軽に始められる。耐久性は劣る |
フィンランド式(ドライサウナ)
木材で組んだ小部屋にサウナストーブを置き、80〜100℃の高温乾燥環境をつくるタイプです。熱した石に水をかけて蒸気を出すロウリュも楽しめます。
価格が大きく動くのは、木材の種類と部屋の大きさ、そしてストーブの性能です。ヒノキやレッドシダーを使えば上がり、スプルースなら抑えられます。手入れをすれば20年以上使えることもあり、長く使う前提なら割高とは限りません。
遠赤外線サウナ
パネルから出る遠赤外線で体を温めるタイプです。温度は40〜60℃と低めですが、じっくり汗をかけます。
家庭向けとして選ばれやすいのは、設置のハードルが低く、電気代もフィンランド式の半分程度で済むからです。1〜2人用のコンパクトなものならマンションにも入ります。
スチームサウナ
水蒸気で湿度90%以上の環境をつくるタイプです。温度は40〜50℃と低めで、呼吸が楽なぶん長く入っていられます。
注意点は防水です。湿気が構造材に回るとカビや腐食につながるため、壁や床の防水・防湿工事が必須になります。その分だけ工事費が上がります。
テント式・ポータブル
テント状の構造で、使わないときは畳んで収納できます。2万〜15万円程度、工事も基本的に不要です。
まず試してみたい人、賃貸に住んでいる人、あるいは本格導入の前に自分が続けられるか確かめたい人に向いています。熱効率と耐久性は他のタイプに劣るので、恒久的な設備ではなく道具と考えておくのが現実的です。
自宅サウナの導入にかかる工事費用の内訳
本体価格とは別に、設置のための工事費がかかります。何にいくらかかるのかを分解しておきます。
| 工事 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 基礎工事 | 5万〜15万円 | 庭や離れに独立型を置く場合。室内設置なら不要なことが多い |
| 電気工事 | 5万〜20万円 | 専用回路の増設など。契約アンペアの変更が要ることもある |
| 給排水工事 | 5万〜15万円 | スチーム式やロウリュをする場合。既存浴室内なら抑えられる |
| 換気工事 | 3万〜10万円 | 湿気と熱を逃がす。住宅の傷みを防ぐために省けない |
| 防水・防湿工事 | 5万〜20万円 | 木造やマンションでは特に重要 |
| 内装工事 | 10万〜50万円 | 壁・天井・床の仕上げ、照明 |
合計すると30万〜100万円程度になることが多くなります。見落としやすいのは、換気と防水は削れない工事だという点です。
サウナは高温多湿を毎日つくり出す設備です。換気が足りないと湿気が室内にこもり、壁の中で結露します。防水が甘ければ階下への水漏れにつながります。ここを削ると、数年後に住宅の修繕費という形で返ってきます。
自宅サウナのランニングコスト|電気代や維持費はいくらかかる?
導入後に毎月かかる費用も見ておきます。週3回、1回30分の使用を想定した目安です。
| 種類 | 1回あたり | 月額(週3回) | 補足 |
|---|---|---|---|
| フィンランド式 | 300〜500円 | 3,600〜6,000円 | ストーブが6〜9kWと大きい |
| 遠赤外線 | 150〜300円 | 1,800〜3,600円 | パネルは1.5〜3kW程度 |
| スチーム | 200〜400円 | 2,400〜4,800円 | 蒸気を出す装置の消費電力による |
| テント・ポータブル | 100〜200円 | 1,200〜2,400円 | 小型ヒーターを使用 |
毎日使うなら、フィンランド式は月9,000円を超えることもあります。使う頻度を先に決めてから種類を選ぶと、あとで負担に感じにくくなります。
電気代以外にも、ヒーターやストーンの交換、木部のメンテナンスといった費用がかかります。サウナストーンは使っているうちに割れてくるため、1〜2年ごとの交換が目安です。木部は定期的に乾拭きし、汗や水分を残さないようにすると長持ちします。
予算別|いくらで何ができるか
金額から逆算して考えたい場合の目安です。
| 予算 | 選べるタイプ | 何ができるか |
|---|---|---|
| 〜20万円 | テント式・ポータブル | 工事なし。まず試したい人向け。使わなくなっても畳んで収納できる |
| 50万〜100万円 | 遠赤外線(1〜2人用) | 既存の部屋や浴室に設置。電気工事が中心で工期も短い |
| 100万〜200万円 | 遠赤外線(大型)/スチーム | 防水・換気工事を含めた本格的な設置。マンションでも可能な範囲 |
| 200万円〜 | フィンランド式 | 造作でサウナ室をつくる。木材とストーブの選択で上限は大きく動く |
迷ったときの考え方として、まずテント式で習慣になるかを確かめ、続くと分かってから本格導入に進むという順番がおすすめです。
自宅サウナは、買った直後がいちばん使います。半年後、1年後も同じ頻度で使えているかどうかで、投資としての意味が変わります。テント式の10万円は、200万円の判断材料として考えれば決して高くありません。
どこに設置するか|場所ごとの向き不向き
設置場所によって、必要な工事も費用も変わります。
| 場所 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|
| 浴室内 | 給排水と換気が既にある。工事費を抑えやすい | 広さと電気容量が条件。ユニットバスは壁に穴を開けられないことがある |
| 空き部屋・脱衣所 | 施工の自由度が高い | 換気ダクトと防水工事が必要。汗を流す動線も考える |
| 庭・離れ | 大きさの制約が少ない。本格的なものを建てられる | 基礎工事が必要。独立した建物とみなされ課税対象になる場合がある |
| ベランダ | 屋外で換気の心配が少ない | 耐荷重と防水、マンションでは規約の確認が必須 |
意外と見落とされるのが動線です。サウナから出たあとに汗を流す場所が遠いと、使う頻度が落ちます。シャワーまでの距離を一緒に考えておくと、結果的に長く使えます。
設置前に必ず確認する3つの条件
金額の前に、そもそも設置できるかどうかが決まる条件があります。
電気の容量が足りるか
フィンランド式のストーブは6〜9kWを使います。これは家庭用エアコン数台分に相当する電力です。既存の契約アンペアでは足りず、増設が必要になることがあります。
分電盤に空きがあるか、引き込みの容量に余裕があるかは、現地調査でないと分かりません。ここが通らないと、本体をいくら選んでも進みません。
換気と防水ができるか
サウナ室から出た湿気をどこに逃がすかを、先に決めておく必要があります。窓のない部屋に置く場合は、ダクトを引いて外に出す工事が要ります。
木造住宅では、壁の中に湿気が入ると構造材が傷みます。防水シートと断熱材の施工を含めて、どこまでを工事に含めるのかを確認してください。
マンションなら管理規約
マンションでは、管理規約で工事の内容が制限されていることがあります。特に防水と、給排水の変更、それに専用部分以外への配管の引き回しは制限されやすい部分です。
下階への水漏れが起きたときの責任も重いため、着工前に管理組合の承認を得ておくことが前提になります。工事不要のテント式であっても、床の耐荷重や湿気の扱いは確認しておくと安心です。
自宅サウナに関するよくある質問
マンションでも設置できる?
できるケースはあります。遠赤外線サウナのコンパクトなタイプなら、専有部分に置けることが多いためです。ただし管理規約による制限、電気容量、防水、そして搬入経路の確認が必要です。特に給排水を伴う工事は制限されやすいので、着工前に管理組合へ相談してください。
既存の浴室に設置できる?
浴室内に設置する方法は、給排水と換気の設備がすでにあるため工事費を抑えやすい選択肢です。ただし浴室の広さと電気容量が条件になります。ユニットバスの場合は、壁に穴を開けられないなどの制約が出ることもあるため、現地で確認が必要です。
工事期間はどれくらい?
遠赤外線の組み立て式であれば1〜2日程度、フィンランド式を造作でつくる場合は1〜2週間程度が目安です。電気の増設や防水工事が入ると、その分だけ延びます。テント式は工事自体が不要です。
固定資産税はかかる?
室内に置く可動式のサウナであれば、通常は課税対象になりません。一方で庭に独立した建物として設置する場合は、建物として扱われ課税対象になる可能性があります。判断は自治体によって異なるため、独立型を検討している場合は事前に市区町村へ確認してください。
中古やアウトレットは狙える?
サウナ本体の中古品は流通していますが、ヒーターやコントローラーの状態が分かりにくく、保証も付かないことがほとんどです。高温を扱う設備なので、安全面を考えると新品か、メーカー保証の付いた展示品を選ぶほうが無難です。
補助金は使える?
サウナ単体を対象にした補助金は一般的ではありません。ただし、浴室まわりの断熱改修や省エネ設備の更新と一緒に工事する場合、住宅の省エネ関連の補助制度が使える可能性があります。制度は年度ごとに変わるため、工事前に最新の要件を確認してください。

