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古い家をリフォームする際の費用を徹底解説!メリット・デメリットも紹介!
築年数が経った家をリフォームする際、どれくらいの費用がかかるのか分からず不安になるのは当然です。
建て替えがいいのかリフォームがいいのかも含め、慎重に考える必要があります。
しかし、古い家のリフォーム費用は計画的に進めれば予算内に収まり満足のいく仕上がりを実現できます。
この記事では、古い家をリフォームする際の費用をリフォーム箇所別で解説していきます。
また、リフォームする際のメリットや注意点、費用を抑えるコツも紹介しリフォームをサポートします。
この記事を読めば、古い家のリフォームにかかる費用やメリット・注意点が分かり、安心してリフォームを進められ家族が快適に過ごせる空間へと生まれ変わらせれます。
木造住宅の平均寿命
木造住宅の平均寿命はおおよそ30年から40年と言われており、アメリカやイギリスの住宅寿命(50年以上)と比較すると短いです。
理由は日本の住宅は湿気が多い気候や地震などの自然災害の影響を受けやすいからです。
ただ、住宅の寿命はあくまでも指標であって、適正なメンテナンスやリフォームをすることで100年以上問題なく生活できるケースもあります。
特に日本の気候に対応したリフォームをおこなえば、安心して暮らせる家に生まれ変わります。
そのため、適切なメンテナンスやリフォームをして平均寿命以上に長く、愛着のある住宅に済み続けましょう。
古い家をリフォームする際に必要な費用
古い家をリフォームする際の費用は、改修する箇所や工事の規模によって大きく異なります。
以下の表に、リフォームする箇所と費用の目安をまとめました。
リフォーム箇所 | 費用の目安 |
---|---|
キッチン | 50〜150万円 |
リビング | 10〜150万円 |
トイレ | 20〜80万円 |
浴室 | 50〜150万円 |
外壁・屋根 | 50〜250万円 |
増築 | 100〜500万円 |
耐震補強 | 100〜300万円 |
断熱リフォーム | 20〜200万円 |
バリアフリー化 | 1〜50万円 |
あくまでも目安なので追加で費用が発生したり最新の設備を導入したりすると、上記費用を超える可能性があるので注意してください。
キッチン
キッチンのリフォーム費用は選ぶ設備やレイアウトの変更の有無によって異なり、約50万円から150万円かかります。
簡単なリフォームであれば50万円以下の費用で収まりますが、システムキッチンへの交換や古い配管の修繕などが必要になると費用は100万円を超える可能性があります。
キッチンのリフォームは費用がかかるものの、生活の快適さを大幅に向上させられます。
特に古い家の場合はキッチンの使い勝手の悪さを解消できれば、料理するのも楽しくなるのでリフォームは有効です。
リビング
リビングのリフォーム費用は壁紙の張替えやフローリングの張替え、和室から洋室などリフォーム内容が多岐に渡るため、約10万円から150万円の費用がかかります。
たとえば、8〜10畳の壁紙の張替えなら10万円以下でリフォーム可能です。しかし、和室から洋室など大掛かりのリフォームになると費用は100万円以上になります。
また、古い家の場合は断熱材の入れ替えなどが必要になるため、その分費用が高くなるので気をつけてください。
リビングは家族が集まる場所であるため、快適性を重視したリフォームをしましょう。
トイレ
古い家のトイレリフォームは便器の交換や床の張替え、換気扇の設置などが主な内容で、費用は20〜80万円ほどです。
特に古い家のトイレは、トイレ本体が古かったり収納棚がなかったりすることが多いため、リフォーム費用が高額になる可能性があります。
トイレのリフォームは衛生面の改善に直結するため、古い家をリフォームする際の優先度が高いです。
浴室
浴室のリフォームは浴槽の交換や防水処理、場合によってはユニットバスへの変更が含まれ費用は約50〜150万円かかります。
最新のユニットバスに交換となると費用は100万円を超えるため、予算を抑えてリフォームしたい方は注意してください。
また、古い家の場合は防水能力が低下しているため、防水性能の強化は重要なリフォーム内容です。
少しでも費用を抑えたい方は複数のリフォーム会社で見積もりを取り、比較して検討しましょう。
外壁・屋根
外壁や屋根は風雨にさらされる部分で劣化が進みやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁塗装の塗り替えや屋根の補修、断熱材の追加などが主なリフォーム内容であり、費用はリフォーム範囲によって大きく異なり約50〜250万円以上の費用がかかります。
外壁や屋根のリフォームは家の外観をきれいに保つだけでなく、断熱性を向上させて居住性を向上させる重要なリフォームです。
増築
増築は家族構成の変化やライフスタイルの変化に対応するためにおこなうことが多いです。
費用は増築する面積や工事内容に応じて大きく異なりますが、約100〜500万円以上かかります。
たとえば、リビングを広げる場合や新たに部屋を増やす場合など工事の規模によって費用は増加します。
また、増築には建築確認申請が必要で、その手続き費用も追加されるので注意してください。
増築は生活の質を向上させる効果的なリフォームですが、費用や手続きの準備が必要です。
リフォーム会社としっかりと打ち合わせをして計画的に進めましょう。
耐震補強
古い住宅は現行の耐震基準を満たしていない場合が多いため、耐震補強は非常に重要です。
特に地震が頻発する日本において、住宅の耐震性能の向上は安全な生活を確保する上で不可欠です。
耐震診断とその後の補強工事の費用は住宅の規模や構造により異なりますが、一般的に約100〜300万円かかります。
耐震補強は古い家で安心・安全に生活をするうえで必要不可欠なリフォームです。
耐震補強をする前に、実際の耐震性能をチェックして耐震基準を満たす補強工事をおこないましょう。
断熱リフォーム
古い住宅は断熱材が不十分な場合が多いため、冬の寒さや夏の暑さを和らげるために断熱リフォームは重要で、古い家の断熱リフォーム費用は一般的に約20〜200万円かかります。
特に断熱材が不十分だと光熱費が高くなる原因となるので、断熱リフォームをすれば光熱費の削減にもつながります。
断熱リフォームは快適な住環境を提供するだけでなく、光熱費の削減にも影響します。
そのため、古い家をリフォームする際は断熱性能の向上を検討することを推奨します。
バリアフリー化
バリアフリーリフォームは、高齢者や体の不自由な方が安心して暮らせるようにするために実施されることが多く、主なリフォーム内容は手すりの設置や段差の解消、トイレや浴室の改修などです。
費用はリフォーム箇所や工事内容によって異なりますが、古い家のバリアフリー化には約1〜50万円かかります。
たとえば、室内の段差をなくす工事や手すりを設置する工事は10万円以下でおこなえます。逆に玄関や室内の開き戸を引き戸に変更する工事は、10〜50万円ほどかかります。
将来を見据えてのバリアフリー化は家族全員が安心して暮らせる環境を作るために重要です。
バリアフリーのリフォームは補助金制度の対象になるため、お住まいの自治体に確認するなどして活用しましょう。
リフォームと建て替えに必要な費用を比較
一般的に、リフォームの費用は建て替えの費用よりも低く抑えられます。
なぜなら、リフォームは必要な部分だけを改修するため建て替えに比べて費用が少なくて済むからです。
逆に建て替えは解体費用や新築費用がかかるため、リフォーム費用の2倍以上になることもあります。
特に構造部分に問題がない場合はリフォームの方が経済的です。しかし、住宅の状態や大掛かりなリフォームをする場合は建て替え費用と同等、もしくはそれ以上になります。
リフォームは費用を抑えつつ必要な部分を改善できるため、建て替えよりもコストパフォーマンスがいいですが、住宅の状態などを考慮して適切な判断をしましょう。
古い家をリフォームする際のメリット
古い家をリフォームすると、以下のメリットがあります。
- 費用を抑えられる
- 建て替えが難しい住宅でも工事ができる
- 固定資産税の節税ができる
- 生活環境が良くなる
- 愛着がある家を壊さなくていい
費用を抑えられる
リフォームは必要な部分のみを改修するため、全体を新しく建てる新築や建て替えと比べて費用を大幅に抑えることが可能です。
リフォームにかかる費用は工事の内容や規模によって異なりますが、新築の半分以下で済みます。
例をあげると、外壁塗装の塗り直しなどのリフォームであれば数十万円で済みます。
ただ、大掛かりなリフォームになるとリフォーム費用は高くなるので注意が必要です。
とはいえ、リフォームは限られた予算内で住まいの問題を解決し新築同様の快適さを実現できます。
建て替えが難しい住宅でも工事ができる
古い家は法律的な問題や周辺の建物との兼ね合いによって、建て替えが難しい場合でもリフォームで対応できます。
たとえば、接道義務を満たさない住宅や建築基準法の改正によって現行基準に合わない家では許可が下りないため建て替えが難しいです。
しかし、リフォームであれば上記に該当する住宅でも対応可能です。
そのため、リフォームは建て替えが難しい住宅でも現在の法律の範囲内で快適な生活を続けられます。
固定資産税の節税できる
新築や建て替えをすると固定資産税の評価額が上がりますが、リフォームの場合は評価額の上昇を抑えられるため税金の負担を軽減できます。
特に、耐震改修や省エネリフォームをおこなうと、固定資産税の減額措置が適用される場合があります。
具体的に戸建て住宅で一定のリフォームをすると、1年間以下の減額を受けられます。
- 省エネ:1/3
- バリアフリー:1/3
- 耐震リフォーム:1/2
- 長期優良住宅:2/3
リフォームによる節税効果を活用すれば長期的な税金負担を軽減しつつ、快適な住環境を手に入れられます。
リフォームを計画する際は、自治体などに確認しておきましょう。
生活環境が良くなる
リフォームによって断熱性や耐震性、設備の使い勝手が改善されるので住まいの快適性が向上します。
また、現代のライフスタイルに合わせた間取り変更や最新設備の導入によって、日々の生活がより便利で豊かになります。
断熱リフォームを例をあげると、床や壁への断熱材追加や窓を二重サッシに変更すれば冷暖房の効率が良くなり、快適な生活ができると共に光熱費の節約にもなります。
リフォームは生活環境の改善に直結し、快適で健康的な暮らしを提供してくれます。古い家でも工夫次第で理想の住まいに変えることが可能です。
愛着がある家を壊さなくていい
長年住んできた家には多くの思い出が詰まっており建て替えをおこなうと、これまでの家の姿が完全に消えてしまいます。
しかし、リフォームであれば思い出の場所を残しつつ、必要な部分だけを改善して今まで通り生活できるメリットがあります。
愛着ある家を大切にしながら、現代的で快適な生活をするためにはリフォームは有効な方法です。
古い家をリフォームする際の注意点
古い家をリフォームするとさまざまなメリットがありますが、以下の注意点を把握する必要があります。
- 地盤改良は対象外
- 費用がかかる場合がある
- リフォーム中は仮住まいの準備が必要
- 希望のリフォームができない場合がある
- 建築確認申請が必要な場合がある
地盤改良は対象外
古い家をリフォームする際、地盤改良は基本的にリフォームの対象外となります。
地盤改良は建物の基礎部分に関わる重要な工事であり、新築時におこなうのが一般的だからです。
リフォームは主に建物自体の改修が目的なため、万が一地盤改良する場合は建て替えをして地盤改良する必要があります。
地盤に不安がある場合はリフォーム前に地盤調査を実施し、必要に応じて適切な対応をしましょう。
費用がかかる場合がある
リフォームを進める過程で見えない部分に問題が発覚した場合、その修繕に追加の費用が必要になります。
たとえば、配管の老朽化や構造部分の劣化などは解体してみないと分かりません。
また、シロアリがいた場合の処理など解体後に分かる問題が生じます。
リフォームする際は予算に余裕を持たせ、想定外の費用が発生しても対応できるよう準備が必要です。
リフォーム中は仮住まいの準備が必要
リフォームをおこなう際、リフォーム内容によっては仮住まいの準備が必要です。
例をあげると、住宅の全面リフォームやキッチンなどの水回りの大規模な改修をおこなう場合、工事中に生活ができないため、工事期間中の仮住まいの手配をしなければいけません。
また、仮住まいに引っ越す際にかかる費用も考慮する必要があります。
さらに、仮住まいを準備する際は通勤や子どもの通学なども考慮して探さないといけないので気をつけてください。
希望のリフォームができない場合がある
古い家をリフォームする際、希望するリフォームが制約や規制などで工事ができない場合があります。
理由は建物の構造上、希望する間取り変更や設備の導入が難しいときがあるからです。
特に、耐力壁の位置や既存の配管の制約により、計画通りのリフォームができずに設計の見直しや代替案の検討が必要になる場合があります。
そのため、リフォーム計画を立てる際は建物の構造や制約を十分に理解し、リフォーム会社などと相談して柔軟に対応してください。
建築確認申請が必要な場合がある
古い家をリフォームする際、増築や大規模な間取り変更など建物の構造に大きな影響を与えるリフォームをおこなう場合、建築基準法に基づいて建築確認申請が必要となります。
建築確認申請の手続きには2週間〜1ヶ月と時間がかかります。また、費用も自治体や住宅の床面積で異なりますが発生します。
建築確認が終わるまではリフォーム工事が始められないので、建築確認申請はリフォーム計画にあらかじめ組み込んでおきましょう。
古い家のリフォーム費用を抑えるコツ
古い家をリフォームする際、補助金や助成金を活用すれば費用を抑えられます。
リフォームする際に活用できる補助金や助成金の一部を以下にまとめました。
補助金・助成金名 | リフォーム対象 | 補助額 |
---|---|---|
補助金・助成金名 | リフォーム対象 | 補助額 |
先進的窓リノベ事業 | 内窓設置 / 外窓交換 / ガラス交換など | 最大200万円 |
こどもエコすまい支援事業 | 外壁 / 屋根 / 天井 / 床の断熱改修工事 / エコ住宅設備の設置 / バリアフリー化 | 最大60万円 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 「トータル断熱」or「居間だけ断熱」から選択 | 購入費用の1/3 |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 「外張り断熱」「内張り断熱」「窓断熱」 | 補助対象経費の1/2 |
また、複数の業者から見積もりを取ることで、最適な価格でのリフォームが可能になります。
リフォーム費用を抑えるためには補助金や助成金を積極的に活用し、複数のリフォーム会社で見積もりを取り最善の選択肢を検討してください。
古い家のリフォームまとめ
今回は古い家をリフォームする際の費用について解説しました。
古い家のリフォームには費用がかかりますが、部分的な改修や補助金や助成金を活用すれば予算内で理想の住まいを作り上げられます。
リフォームには固定資産税の節税や生活環境の向上など多くのメリットがあり、快適な住まい環境を実現可能です。
ただ一方で、仮住まいの準備や建築確認申請が必要になる場合もあるため、事前の準備が大切です。
古い家のリフォームは費用と労力がかかるものの、それに見合った快適な生活環境を手に入れられるので価値のある取り組みです。
万全のリフォーム計画を立て、理想の住宅を手に入れましょう。