キッチンリフォーム費用の相場完全ガイド|タイプ別価格と賢い節約術
キッチンリフォームを検討する際、多くの方が「いったいいくらかかるのか」という費用面に不安を感じるのではないでしょうか。キッチンは家の中で最も機能性や使い勝手が重視される場所であり、家族の食事を支える大切な空間です。だからこそ、予算内で理想のキッチンを実現したいというのは当然の願いです。
この記事では、2025年最新のキッチンリフォーム費用相場をタイプ別・グレード別に詳しく解説します。さらに費用を左右する要素や賢く予算を抑えるコツ、後悔しない業者選びのポイントまで、キッチンリフォームに関する費用の疑問をすべて解消します。
著者情報
三沢大樹(Misawa Daiki)
自宅のリフォーム会社選びをする際に苦労し、結果的に失敗となってしまった経験から、人生にそんな何回もないリフォームに失敗してしまう人を無くしたいという思いからリフォーム情報メディアを立ち上げ。
早稲田大学卒業
宅地建物取引士試験合格
著書
「今すぐ始めるリフォーム会社のWEB集客」ASIN : B0F1FBVRKN

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キッチンリフォームの費用相場概要
キッチンリフォームの費用相場は、リフォームの規模や選ぶシステムキッチンのグレードによって大きく変わります。まずは全体的な価格帯を把握しておきましょう。
キッチンリフォームの費用相場は、80万円〜300万円程度が一般的です。最もシンプルな設備交換だけなら80万円程度から可能ですが、キッチンのレイアウト変更や内装も含めた全面リフォームでは200万円以上かかることも珍しくありません。
リフォーム内容 | 価格帯(税込) | 工期目安 |
設備交換のみ | 80万円〜150万円 | 3〜5日 |
一部レイアウト変更 | 150万円〜250万円 | 7〜14日 |
全面リフォーム | 250万円〜400万円以上 | 14〜30日 |
キッチンリフォーム費用に影響する主な要素
キッチンリフォームの費用は、いくつかの要素によって大きく変動します。主な影響要素を理解しておくことで、予算計画がしやすくなります。
まず第一に影響するのが「キッチン本体(システムキッチン)のグレード」です。エコノミータイプからハイグレードモデルまで、キッチン本体だけでも価格帯は40万円から200万円以上まで幅広くあります。
次に「キッチンのタイプ・サイズ」も重要な要素です。I型、L型、対面式、アイランド型など形状によって価格差があり、また奥行きやワークトップの広さによっても費用が変わります。
「工事範囲」も大きな影響要素です。単純な設備交換なのか、キッチンの位置や向きを変えるのか、壁を取り払って対面式にするのかによって工事費が大きく変わります。特に給排水管やガス管の移設が必要になると追加費用が発生します。
「既存設備の状態」も見逃せません。築年数が古い場合は、床下の配管が老朽化している可能性があり、交換が必要になるケースもあります。この場合、当初の見積もりよりも追加で20万円程度費用がかさむことも珍しくありません。
キッチンリフォーム費用の内訳
キッチンリフォームの費用内訳を理解しておくと、見積もりを比較する際に役立ちます。一般的な費用内訳は以下のとおりです。
まず「商品代」として、システムキッチン本体、シンク、水栓、コンロなどの設備機器代が全体の50〜60%程度を占めます。次に「工事費」として、解体・撤去、設置工事、配管・電気工事などの人件費があり、全体の30〜40%程度を占めます。
また「解体処分費」として、古いキッチンの解体・撤去・処分費用が5〜10%程度。さらに「諸経費」として、現場管理費や保証費用などが5〜10%程度かかります。地域や業者によって比率は変動しますが、見積もりを確認する際はこれらの項目が明確に分かれているかチェックしましょう。
見積もりには必ず消費税が含まれているか確認し、追加工事が発生する可能性についても事前に説明を受けましょう。
システムキッチンのタイプ別費用比較
システムキッチンはさまざまな形状があり、選ぶタイプによって費用が大きく異なります。レイアウトや間取り、調理のしやすさなどを考慮して、自分の家庭に合ったタイプを選びましょう。
I型キッチンの費用相場
最もベーシックで一般的なI型キッチン(一列型)は、壁に沿って直線的に設置するタイプです。価格帯はシステムキッチン本体で40万円〜100万円程度、工事費込みだと80万円〜150万円が相場です。
I型キッチンのメリットは、コンパクトで小さなスペースにも設置できる点です。また構造がシンプルなため工事費も比較的抑えられます。特に壁付けタイプのキッチンからの交換なら、配管工事も最小限で済むケースが多いです。
一方、作業スペースが限られるというデメリットもあります。2人以上で調理する場合や大人数分の料理を作る機会が多い家庭には、やや狭く感じることもあるでしょう。最低でも2メートル以上の長さがあると、ある程度の作業スペースは確保できます。
L型キッチンの費用相場
L型キッチンは、その名の通りL字型に設置するタイプです。価格帯はシステムキッチン本体で60万円〜120万円程度、工事費込みだと100万円〜180万円が相場となります。
L型キッチンの最大のメリットは、コーナー部分を有効活用できることで作業スペースが広くなる点です。調理と洗い物のスペースを分けやすく、効率的な作業動線を確保できます。また、I型よりも収納スペースを多く確保できるのも魅力です。
ただし、コーナー部分の収納は使いづらいケースもあるため、収納計画は慎重に行う必要があります。また、I型よりも設置スペースが必要になるため、キッチンエリアに十分な広さが必要です。工事費についても、L字部分の配管工事などで追加費用がかかることがあります。
対面式キッチンの費用相場
対面式キッチンは、リビングやダイニングに面してカウンター越しに対面できるタイプです。価格帯はシステムキッチン本体で70万円〜140万円程度、工事費込みだと120万円〜200万円が相場です。
対面式キッチンの魅力は、料理中も家族と顔を合わせて会話ができる点や、オープンな空間でキッチンが閉鎖的にならない点です。小さなお子さんがいる家庭では、料理をしながら子どもの様子を見られるのも大きなメリットです。
対面式にする際の注意点としては、油はねや臭いの問題があります。これに対しては、強力な換気扇の設置や、調理中に立ち上げられるガラスパネルの設置などで対策が可能です。また、壁付けキッチンからの変更の場合は、給排水管やガス管の移設が必要になるため、工事費が高くなることを考慮する必要があります。
アイランドキッチン・ペニンシュラキッチンの費用相場
アイランドキッチンは四方が開放された独立型、ペニンシュラキッチンは三方が開放された半島型のキッチンです。価格帯はシステムキッチン本体で100万円〜200万円以上、工事費込みだと150万円〜300万円以上が相場です。
これらのキッチンの最大の魅力は、開放感あふれる空間と、周囲からのアクセスのしやすさです。デザイン性に優れ、インテリアとしても映えるため、キッチンをリビングの主役にしたい方に人気があります。また、広い作業スペースを確保できるため、複数人での調理も快適です。
ただし、設置には相応の広さが必要で、少なくとも8畳以上のスペースがないと窮屈に感じることがあります。また、床下の配管工事が大掛かりになるため、工事費が高額になりやすい点も考慮が必要です。中古マンションでは構造上の制約から設置が難しいケースもあるため、事前に専門家に相談することをおすすめします。
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システムキッチンのグレード別費用
システムキッチンは大きく分けて、低価格帯(エコノミー)、中価格帯(スタンダード)、高価格帯(ハイグレード)の3つのグレードに分類できます。グレードによって材質、機能、デザイン、耐久性などが異なります。
低価格帯システムキッチン(〜80万円)の特徴
低価格帯のシステムキッチンは、本体価格で40万円〜80万円程度が相場です。基本的な機能は備えていますが、素材や機能はシンプルに抑えられています。
このグレードの特徴として、扉材はポリエステル化粧合板やメラミン化粧板などの比較的安価な素材が使われ、ワークトップ(作業台)は人工大理石やステンレスの薄型タイプが一般的です。シンク(流し)は深さや素材がスタンダードなものになります。
賃貸物件のオーナーや、予算を抑えたい方、中長期的にまた住み替えを考えている方などに向いています。基本的な機能は備えているため、普段の調理に不便を感じることはほとんどありません。
代表的なメーカー・商品としては、LIXILの「シエラ」エコノミーグレード、TOTOの「ミッテ」エントリーグレード、クリナップの「クリンレディ」ベーシックタイプなどがあります。
中価格帯システムキッチン(80万円〜150万円)の特徴
中価格帯のシステムキッチンは、本体価格で80万円〜150万円程度が相場です。耐久性や機能性に優れ、デザイン性も考慮されています。
このグレードでは、扉材にはポリエステル化粧合板の高級タイプや鏡面仕上げ、アクリル系の素材などが使われます。ワークトップも厚みのある人工大理石や高品質なステンレスが一般的です。シンクは深さがあり、水はねを防ぐ形状になっていることが多いです。
最もポピュラーなグレードで、多くの一般家庭に選ばれています。10年以上の使用を想定しており、メンテナンス性にも優れています。収納の工夫やオプション機能も充実しているため、使い勝手のよさを重視する方に適しています。
代表的なメーカー・商品としては、LIXILの「リシェル」、TOTOの「ミッテ」スタンダードグレード、パナソニックの「ラクシーナ」、タカラスタンダードの「エマージュ」などがあります。
高価格帯システムキッチン(150万円〜)の特徴
高価格帯のシステムキッチンは、本体価格で150万円以上が相場です。素材、機能、デザインすべてにおいて最高級を追求した製品が揃っています。
このグレードの特徴として、扉材には天然木や高級素材が使用され、ワークトップも天然石や高級人工素材が選べます。シンクやハンドルなどの細部にもこだわりがあり、オーダーメイドに近い自由度の高いカスタマイズが可能です。
収納の工夫も随所に見られ、静音設計や手触りのよさなど使用感にもこだわっています。キッチンを長く使い続ける予定の方や、料理が趣味で毎日キッチンで多くの時間を過ごす方、デザイン性を重視する方に向いています。
代表的なメーカー・商品としては、LIXILの「リシェルSI」、TOTOの「クラッソ」、Panasonicの「L-Class」、クリナップの「CENTRO」などがあります。
グレード | 扉材の特徴 | ワークトップの特徴 | 主な追加機能 |
低価格帯 (〜80万円) | ポリエステル化粧合板 メラミン化粧板 | 人工大理石(薄型) ステンレス | 基本的な収納 標準シンク |
中価格帯 (80万円〜150万円) | 高級ポリエステル 鏡面仕上げ アクリル系 | 人工大理石(厚型) 高品質ステンレス | 充実した収納 深型シンク 静音設計 |
高価格帯 (150万円〜) | 天然木 高級素材 オーダー素材 | 天然石 高級人工素材 オーダー可能 | フルオーダー収納 高機能シンク 先進的設備 |
キッチン設備・オプション別の追加費用
システムキッチン本体に加えて、様々な設備やオプションを追加することで、より使いやすく機能的なキッチンに仕上げることができます。ここでは主な設備・オプションの費用について解説します。
調理機器の選択と費用
キッチンの中心となる調理機器(コンロ)は、ガスコンロとIHクッキングヒーターの2種類が主流です。選択によって費用も使い勝手も大きく変わります。
ガスコンロの場合、2口タイプで5万円〜15万円、3口タイプで10万円〜25万円程度が相場です。メリットとしては、火力調整が直感的にできる点、停電時でも使用できる点、初期費用が比較的安い点などが挙げられます。
IHクッキングヒーターの場合、2口タイプで10万円〜20万円、3口タイプで15万円〜40万円程度が相場です。メリットとしては、お手入れが簡単な点、火を使わないので安全性が高い点、キッチンが熱くなりにくい点などがあります。ただし、ガスからIHへの変更時には、200V電源工事が必要となり、追加で5万円〜15万円程度の費用がかかります。
災害時の対策としては、カセットコンロを1台備えておくと安心です。最近は防災用の高火力タイプも販売されており、IHのある家庭でもバックアップとして用意しておくと良いでしょう。また、IH対応の携帯発電機もありますので、電源確保の手段として検討する価値があります。
レンジフードの種類と費用
レンジフード(換気扇)は、調理中の煙や臭いを効率よく排出するために重要な設備です。タイプによって価格と性能が異なります。
一般的なプロペラファンタイプは5万円〜10万円程度、静音性と排気効率に優れたシロッコファンタイプは10万円〜20万円程度、デザイン性と機能性を兼ね備えた整流板タイプは15万円〜30万円程度が相場です。
特に対面式キッチンやアイランドキッチンでは、リビングに煙や臭いが広がりやすいため、高性能なレンジフードを選ぶことをおすすめします。最近は自動洗浄機能付きの高機能タイプも人気ですが、その場合は30万円以上する製品もあります。
食洗機・浄水器などの追加設備と費用
キッチンの利便性を高める追加設備として、食洗機や浄水器などがあります。
ビルトイン食洗機は、本体価格で10万円〜30万円程度、工事費込みで15万円〜35万円程度が相場です。サイズは5人用(約40cm幅)が標準ですが、スリムタイプ(約45cm幅)や大容量タイプ(約60cm幅)もあります。食洗機の導入で節水効果も期待でき、手洗いに比べて約1/6の水量で済むとされています。
浄水器は、蛇口一体型で2万円〜5万円、ビルトインタイプで5万円〜15万円程度が相場です。カートリッジ交換などのランニングコストも考慮して選びましょう。また、最近は浄水機能付きの水栓金具も人気で、別途浄水器を設置する必要がなく、スペースも取らないメリットがあります。
そのほか、生ごみ処理機(ディスポーザー)は本体と工事費込みで15万円〜30万円程度、ビルトインの電子レンジやオーブンは15万円〜40万円程度が相場です。これらは必須ではありませんが、あると便利な設備として検討する価値があります。
収納・ワークトップの素材とグレード別費用
キッチンの使い勝手を左右する収納とワークトップ(作業台)の素材選びも重要です。
収納については、引き出しタイプの収納が使いやすいと人気です。奥のものも取り出しやすく、収納効率が良いためです。標準的な引き出し収納から、ソフトクローズ機能付き、フルスライドレール付きなど、グレードアップにつれて5万円〜20万円程度の追加費用がかかります。
ワークトップの素材は、人工大理石が最も一般的ですが、より高級感のあるステンレス、耐久性に優れた天然石(御影石など)も選択肢としてあります。標準的な人工大理石からステンレスへの変更で5万円〜15万円程度、天然石への変更で15万円〜40万円程度の追加費用が目安です。
素材選びの際は見た目だけでなく、耐久性や手入れのしやすさも考慮することが大切です。例えば、天然石は高級感がありますが、重量があるため補強工事が必要になったり、酸に弱い特性があったりするため、ライフスタイルに合わせた選択が重要です。
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キッチンリフォームの工事内容別費用
キッチンリフォームの費用は、どのような工事を行うかによっても大きく変わります。工事内容別の費用相場を把握して、必要な工事とコストのバランスを考えましょう。
設備交換のみの費用(既存位置での交換)
最もシンプルなリフォームは、既存のキッチンと同じ位置・レイアウトでの設備交換です。この場合、システムキッチン本体と工事費を合わせて80万円〜150万円程度が相場です。
既存位置での交換では、給排水管やガス管の大きな移設工事が不要なため、比較的工事費を抑えることができます。通常、工期は3〜5日程度で完了します。
ただし、古いキッチンの場合は、壁や床の補修が必要になるケースもあります。また、最近のシステムキッチンは昔のものより大きいことが多いため、寸法の確認が重要です。事前に正確な採寸を行い、新しいキッチンが確実に収まるか確認しましょう。
給排水管やガス管の老朽化がある場合は、この機会に交換することをおすすめします。追加費用がかかりますが、将来的な水漏れやガス漏れを防止できます。
レイアウト変更を伴うリフォームの追加費用
キッチンのレイアウトを変更する場合、追加の工事が必要になり、それに伴って費用も増加します。例えば、I型から対面式への変更では、キッチン本体と工事費を合わせて150万円〜250万円程度が相場です。
レイアウト変更の際には、壁の撤去や新設、天井や床の補修なども必要になることが多く、これらの内装工事に30万円〜80万円程度の追加費用がかかります。特に壁付けキッチンから対面式やアイランド型への変更では、間仕切り壁の撤去や補強工事が必要です。
工期も延びる傾向があり、通常7〜14日程度かかります。工事中は水道やガスが使えない期間があるため、生活への影響も考慮しておく必要があります。
給排水管・ガス管・電気配線の移設費用
キッチンの位置を大きく変える場合、給排水管、ガス管、電気配線の移設が必要になります。これらの移設工事には30万円〜60万円程度の費用がかかるのが一般的です。
特に2階以上のマンションでは、排水管の位置に制約があることが多く、大幅な移設ができないケースがあります。一戸建ての場合でも、床下や天井裏のスペースによって移設の難易度と費用が変わってきます。
また、ガスからIHへの変更など、熱源を変更する場合も追加工事が必要です。IH用の200V電源工事は5万円〜15万円程度、ガスの配管撤去工事は3万円〜10万円程度が相場です。
内装工事(壁・床・天井)の費用
キッチン周りの内装も一新すると、より清潔感のある空間に生まれ変わります。キッチン周りの内装工事には、床、壁、天井の改修費用として30万円〜80万円程度かかるのが一般的です。
床材には水や油に強いフロアタイルやクッションフロア、壁にはお手入れしやすいキッチンパネルや耐水性のクロスが適しています。天井も油汚れが付きにくい素材を選ぶと、長期的なメンテナンスが楽になります。
キッチンの床材で掃除のしやすさと疲労軽減を両立させるなら、クッションフロアがおすすめです。程よいクッション性があり、長時間の立ち仕事でも足腰への負担が少なく、水や油に強く拭き掃除も簡単です。さらに断熱性もあるため、冬場の冷えも軽減されます。デザインも豊富で、木目調やタイル調など好みに合わせて選べるのも魅力です。施工費込みで1平方メートルあたり5,000円〜10,000円程度が相場です。
キッチンリフォームの事例と実際にかかった費用
実際のキッチンリフォーム事例を見ることで、具体的なイメージとコスト感を掴むことができます。ここでは、さまざまな予算と条件での事例を紹介します。
費用を抑えた機能性重視のリフォーム事例
【事例1】I型からI型への交換と機能アップ
・総費用:98万円(税込)
・工事内容:I型キッチンの交換、IHクッキングヒーターへの変更、収納の充実化
・工期:4日
・選んだポイント:基本性能の高い中価格帯システムキッチンを選び、収納の使いやすさを重視
この事例では、既存のI型キッチンと同じ位置に新しいシステムキッチンを設置することで、配管工事費を抑えています。その分、IHクッキングヒーターへのグレードアップや、使いやすい引き出し式収納の充実にお金をかけています。キッチン本体はLIXILの中価格帯モデルを選び、熱源をガスからIHに変えたことで、お手入れのしやすさが大幅に向上しました。
標準的な予算の使いやすさ重視リフォーム事例
【事例2】L型から対面式への変更リフォーム
・総費用:183万円(税込)
・工事内容:L型キッチンから対面式キッチンへの変更、収納の充実、床材の張替え
・工期:10日
・選んだポイント:家族とのコミュニケーションを重視した対面式を採用、使い勝手と掃除のしやすさに配慮
この事例では、壁付けのL型キッチンから対面式キッチンに変更しています。間仕切り壁の一部を撤去し、リビングダイニングとの一体感を高めました。システムキッチン本体はPanasonicの中価格帯モデルを選択し、食洗機とIHクッキングヒーターを標準装備。収納は引き出し式を多く取り入れ、取り出しやすさを重視しています。床材も水に強いフロアタイルに張り替え、お手入れのしやすさを向上させました。
高級志向のデザイン性重視リフォーム事例
【事例3】対面式からアイランド型への高級リフォーム
・総費用:320万円(税込)
・工事内容:対面式からアイランド型キッチンへの変更、天然石カウンター採用、高機能設備の導入、内装の全面リフォーム
・工期:21日
・選んだポイント:デザイン性と機能性を両立、料理が趣味の家族のための本格的なキッチン
この事例では、既存の対面式キッチンをアイランド型に変更し、開放感あふれる空間を実現しています。システムキッチン本体はクリナップのハイグレードモデルを選択し、ワークトップには高級感のある御影石を採用。3口IHクッキングヒーター、食洗機、浄水器、ディスポーザーなどの高機能設備も導入しています。内装も全面的にリフォームし、床は耐久性の高いタイル、壁はキッチンパネルで統一して高級感のある空間に仕上げています。
中古マンションのキッチンリフォーム事例
【事例4】中古マンションでの制約を考慮したリフォーム
・総費用:145万円(税込)
・工事内容:I型からL型への変更、配管位置を考慮したレイアウト設計、断熱・防音対策
・工期:7日
・選んだポイント:マンションの制約内で最大限の使いやすさを追求、隣接住戸への配慮
この事例では、中古マンション特有の排水管位置の制約を考慮しながら、I型からL型へのレイアウト変更を実現しています。システムキッチン本体はTOTOの中価格帯モデルを選択。排水管の位置を動かせない制約があったため、シンクの位置はそのままに、L字部分にコンロと作業スペースを配置する工夫をしています。また、マンションでの工事のため、防音・防振対策や断熱対策も入念に行っています。床材には防音性に優れたクッションフロアを採用し、隣接住戸への配慮も怠りません。
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よくある質問
キッチンリフォームの標準的な工期はどれくらいですか?
キッチンリフォームの工期は、工事内容によって大きく異なります。既存位置での設備交換のみなら3〜5日程度、レイアウト変更を伴うリフォームなら7〜14日程度、壁の撤去や増設、内装の全面リフォームを含む大規模工事では14〜30日程度かかることが一般的です。
工事期間中はキッチンが使えなくなるため、生活への影響を考慮した計画が必要です。リフォーム業者と相談し、電子レンジや電気ケトルなどで凌げる簡易的な調理スペースの確保や、工事のタイミングなどを事前に決めておくとスムーズです。
マンションとの違いは?マンションでのキッチンリフォームの制約や注意点は何ですか?
マンションでのキッチンリフォームには、一戸建てとは異なる制約があります。まず、構造上の問題として、排水管の位置を大きく移動できないことが多く、レイアウト変更に制限がかかります。特にシンクの位置は排水管に合わせる必要があるため、大きな変更が難しいケースがほとんどです。
また、マンションの場合は管理規約による制限もあります。水漏れ防止のための防水工事の義務付けや、工事可能な時間帯の制限、騒音への配慮などが求められることが一般的です。工事前に必ず管理組合への申請や承認が必要になるため、その手続きと承認期間も計画に入れる必要があります。
さらに、資材の搬入経路や作業スペースの確保も一戸建てよりも制約が多くなります。エレベーターのサイズや、共用部分の使用ルールなども確認しておきましょう。
キッチンリフォームでよくある失敗例とその対策を教えてください。
キッチンリフォームでよくある失敗例としては、まず「収納不足」が挙げられます。見た目を重視しすぎて収納スペースが不足すると、日常使いにストレスを感じることになります。対策としては、事前に必要な収納量を把握し、無駄なく効率的な収納計画を立てることが重要です。
次に「動線の悪さ」も多い失敗です。シンク、コンロ、冷蔵庫の配置が遠すぎると、調理効率が悪くなります。理想的には、これら3点が三角形を形成するように配置すると使いやすいキッチンになります。
また「照明の不足」も見落としがちなポイントです。作業スペースが暗いと調理効率が下がるだけでなく、安全面でも問題があります。対策としては、全体照明に加えて、作業スペースを明るく照らすタスク照明(ダウンライトやカウンター下の照明)を設置することをおすすめします。
さらに「予算オーバー」も大きな失敗の一つです。リフォーム途中で追加工事や仕様変更が発生し、当初の予算を大幅に超えてしまうケースが少なくありません。対策としては、あらかじめ全体予算の10〜15%程度を予備費として確保しておくことや、複数の業者から詳細な見積もりを取ることが有効です。
システムキッチンのメーカー選びのポイントは何ですか?
システムキッチンのメーカー選びでは、いくつかのポイントを考慮すると良いでしょう。まず「デザインと機能のバランス」です。各メーカーによって得意とするデザインや機能が異なるため、自分の優先順位に合ったメーカーを選ぶことが大切です。
次に「アフターサービス」も重要な要素です。保証期間や保証内容、メンテナンスのしやすさなどを比較しましょう。特に部品の供給期間は10年以上あるメーカーが望ましいです。
また「ショールームでの実物確認」も欠かせません。カタログやウェブサイトだけではわからない使用感や素材の質感、収納の使いやすさなどは、実際に見て触れることで初めてわかる部分も多いです。
主要メーカーの特徴としては、TOTOは清掃性に優れた製品が多く、LIXILはデザイン性と価格のバランスが良い製品が揃っています。パナソニックは最新技術を取り入れた製品開発に力を入れており、タカラスタンダードはステンレス製品に強みがあります。クリナップは収納の使いやすさに定評があります。こうした各メーカーの特徴を理解した上で、自分のニーズに合ったメーカーを選ぶと良いでしょう。